【北京3月1日】北京市規画和自然資源委員会、東城区、西城区人民政府が編さん・制定する「首都効能核心区伝統地名保護名録(街巷胡同 第一弾)」が3月1日(火)、正式に公布された。
北京市規画和自然資源委員会関連責任者によると、長い歴史において首都効能核心区(東城区、西城区の2区)内に深淵な歴史的文化を築き上げ、地域の特徴を鮮明に残す地名をリスト化したもの。第一弾は「北京歴史文化名城保護条例」に従い20世紀70年代を上限としたうえで、歴史的文化価値のある街巷・胡同を選出している。
今回、リスト入りしたのは東城区288カ所、西城区310カ所の合計598カ所。このうち元代に地名が遡るものが2カ所、明代が153カ所、清代が385カ所となっている。
リストの中で最も歴史のある地名が磚塔胡同、史家胡同の2カ所で、地名の伝承は約700年に及び、“北京胡同の根”と称されている。また、門楼胡同、月牙胡同、演楽胡同などは明代の記録型古籍『京師五城坊巷胡同集』に収録されている。
命名の由来や特徴は、王朝時代の跡地名のほか、庶民の生活を記録したものや北京らしい“儿”音を含むものなど多岐に渡っている。
~北京天津ジャピオン2022年3月7日号~