お医者さんの御用達~第575回
「爪水虫」は早期発見・治療を
――先生、最近、足のツメがガザガザで、今にもボロボロと取れてきそうで心配なんですが…。
先生 「爪水虫」になっていますね。足の水虫というと痒いというイメージがありますが、この「爪水虫」は痒みがないため、自覚しづらい病気です。実は10人に1人は感染しているとも言われている、ありふれた病気なんですよ。ツメがガサガサだと、夏に向けてペディキュアやサンダルなどのオシャレを楽しむ気持ちも半減してしまいますよね。今の時期にしっかりと治しておきましょう!
――ツメにも水虫があるなんて、知りませんでした! ぜひ良い薬を教えてください。
先生 それでは、ロセリル社の「メディケイテッドネイルラッカー」を使ってみてください。使い方は、まずヤスリでツメ表面の感染部分をそぎ落とします。次に付属のヘラを使って、ツメの表面に薬剤を塗るだけです。薬局で売っていますので、まずはこれを試して、それでも治らない場合は医師に相談してくださいね。
――わかりました。最後に自分でチェックできる「爪水虫」のサインを教えてください。
先生 ツメ周りの皮膚が分厚くなってガサガサしたり、ツメの一部が白、または黄色っぽく濁っている場合は「爪水虫」の疑いがあります。早期発見と治療を心がけたいですね!
―――今週のドクター―――
ラッフルズメディカル
北京医務総監・内科専門医
森下京子医師
ミュンヘン大学医学部を卒業後、同大学の博士号取得。その後、日本の医師免許を取得、東京で内科専門医として勤務。2014年より同院の医務総監を兼務している。
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~北京天津ジャピオン2022年5月30日号~