まずは食材で魅せる

今年5月、静安東里の路地裏にオープンした串焼酒場「海老寿」。
上品な白木のカウンター上のケースには、20種類以上の串焼きのネタがずらりと並ぶ。

三元橋にある寿司屋「海老寿」の姉妹店にあたる同店。
新鮮な食材で“魅せる”スタイルは、焼鳥業態になっても変わらない。
同店のこだわりは、毎日串打ちする新鮮な生の鶏肉にある。
火力の高い備長炭を使い、外は香ばしく、中はしっとりふんわりと焼き上げ、旨みを閉じ込める。
目で見て、舌で味わう。
いつもの焼鳥よりもちょっぴり上品に、が“海老寿流”だ。

今夜は串焼尽くし

今回、対象となる「串盛り七点」は、まさにそんな海老寿の醍醐味を存分に楽しめる内容。
焼けた皮と柔らかな正肉のコントラストが心地よい「もも」にはじまり、こりこりとした食感の「ハツ」、柔らかねっとりなのに軽さもある「レバー」と続く。
サービスとなる「鶏皮ポン酢」は、まさに焼鳥屋の定番の一品。
カリッと香ばしい鶏皮に、上品なポン酢の組み合わせがクセになる。
夏はビールに、これからの季節は熱燗に合わせたい。
串盛りを注文した後は、アラカルトで。
店主一押しは、ジューシーなひき肉たっぷりの「椎茸の肉詰」（通常10元）。
変わりどころとして、コリッとした食感と脂身の旨味が絶妙の「豚なんこつ」（12元）も試したい。

info.
住所:北京市朝陽区三元西橋静安東里国門大厦C座1階（E客酒店東側100m）
TEL:010-5602-5016、139-1134-9952（日本語可）
営業時間:11時半～14時、17時半～24時（ラストオーダー23時半）
席数:37席、個室3つ
予算:昼40元～、夜180元～

～北京・天津ジャピオン2015年11月30日号