デンタルフロスで口腔ケア

――先生、今回ご紹介いただく「デンタルフロス」ですが、どのような用途の物なのですか？

 

先生　毎日の口腔ケアは、歯ブラシによるブラッシングだけという人も多いかもしれませんね。しかし磨き残しの多い歯間の汚れは、歯ブラシだけでは落とし切れません。デンタルフロスは、歯と歯の隙間の汚れを取る道具として使います。

 

――なるほど。では、使い方を教えてください。

 

先生　まず糸を中指に巻きます。その際、糸が短いと奥歯の方がやりにくいので注意してください。具体的には1m程度、半分ずつを上下の歯に使うといいですね。すべての歯と歯の間に糸を通すようにしてください。デンタルフロスを食後に食べカスを取り除くための道具だと思っている方もいますが、実はそうではなく、すべての歯間部分に糸を通すことで十分な効果が得られます。また、使用中に血が出ることがありますが、歯肉の状態が良くないことが主な原因です。個人差はありますが、1週間程度、毎日続けて行えば炎症が引き、出血はなくなります。

 

――1日のうち、いつ使用すればいいですか？

 

先生　就寝前が最も効果的です。なお、歯と歯の隙間が広く開いている方には、デンタルフロスより歯間ブラシの使用をオススメします。

～北京・天津ジャピオン2017年01月16日号～