毎日のフロスで歯周病予防
――先生、毎日の歯磨きで必ず使ってほしいグッズがあるそうですね。
先生 はい。それが「デンタルフロス(中国語:牙線)」です。デンタルフロスを日常的に使用していない方が大勢いらっしゃいますが、これは歯周病などを予防するためにも絶対に必要なアイテムです。小さなお子さんも、3歳になったら使用を開始してください。
――そんなに早い時期から必要なんですね!
先生 はい。歯が生え始めた段階で始めましょう。早ければ早いほどいいと思ってください。3~6歳までは親御さんが手伝ってあげて、6歳以降は自分で使用できるよう習慣づけてください。子どもも大人も通常の細いもので大丈夫です。歯に隙間がある方はやや太いもの、インプラントやブリッジをしている方には専用のフロスもあります。また、外出先などでフロスが手元にない場合は、縫い糸などを代用しても構いません。
――分かりました。なぜフロスは絶対に必要なんでしょうか?
先生 歯ブラシだけでは歯と歯ぐきの間の隙間まで届きません。この隙間に食べ物のカスなどが詰まり、それを長期間放置することで細菌の感染を引き起こし、気付かないうちに歯周病になります。フロスの使用は1日1回、就寝前だけで十分です。歯磨きと一緒に毎日、使用する習慣を身につけてくださいね。
===今週のドクター===
ラッフルズメディカル北京ホスピタル
歯科
龔俊武歯科医
南昌大学口腔医学院卒業後、歯学学士号を取得。その後、米国のケース・ウェスタン・リザーブ大学にて歯列矯正の修士号を取得。中華口腔医学会会員。英語可。
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~北京天津ジャピオン2023年10月30日号~