痛みの緩和にホットパック
――先生、今日は繰り返し使える便利なグッズをご紹介いただけるそうですね。
先生 はい。この「ホットパック(中国語:熱袋)」です。理学療法における温熱療法で、筋肉痛や腹痛、関節痛、疲労など、さまざまな症状に使えます。パックを電子レンジで15~20秒ほど温め、患部に15~30分ほど被せることで筋肉の緊張をほぐし、血行を促進し、痛みを緩和することができます。また、ストレスを緩和するリラックス効果や疲労の回復、術後の傷口の癒合にも効果が期待できます。
――なるほど。患部が熱を持っている場合、冷やした方がいいと思いがちですが、一般的には冷やすより温めた方がいいのでしょうか?
先生 例えばラグビーなどの激しいスポーツによる痛みは、まずアイシングする必要がありますが、一般的な痛みは先に温めてみてください。それでも緩和しない場合は、医師に相談しましょう。
――分かりました。では、使用の際の注意点はありますか?
先生 外傷がある方やアレルギーなど、皮膚の弱い方は使用を控えてください。また、適切な温度で安全に使用することが非常に大事です。熱すぎると感じた場合は、パックにタオルを巻いて使用するなど、火傷をしないよう注意してください。商品の注意書きをよく読み、正しく使いましょう。
===今週のドクター===
ラッフルズ北京ホスピタル
理学療法士、物理療法科主任
ジャコ・ラス医師
南アフリカのクワズール・ナタール大学卒業後、スポーツ医学の理学療法修士号を取得。整形外科、神経及び呼吸器疾患のほか、スポーツ選手のリハビリ治療にも従事。英語可。
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~北京天津ジャピオン2023年11月13日号~