お医者さんの御用達 ~第129回「ほうれん草」

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ほうれん草で鉄分を補給

――先生はご専門が貧血ということですが、貧血って病気の一種なんでしょうか?

先生 いいえ、貧血は病名ではなく、症状の1つです。
赤血球の中にあるタンパク質であるヘモグロビンが減少し、血液の酸素運搬能力が低下することで低酸素状態になることを表します。
貧血はお子さんや女性に多いんですよ。

――え?
子どもの貧血も多いんですか?

先生 はい。
お子さんは偏食によるもの、女性は月経時やダイエットによる栄養不足などです。
貧血は鉄分の不足が原因の1つですが、鉄分は体内で作ることができないので、食べ物で補給しなければいけません。
鉄分が多い食物といえばほうれん草ですが、ほかにレバーや肉の赤身、セロリ、パセリ、卵の黄身も鉄分を多く含んでいます。
食物からの鉄分は多めに摂取しても身体に必要な分だけが吸収されて残りは流れてしまうので、摂り過ぎの心配はありません。

――なるほど。
特にほうれん草やセロリなら、毎日でも食べられますね。

先生 そうですね。
貧血には、めまいや立ちくらみといった脳貧血以外にもさまざまな症状があります。
倦怠感、階段を上るときに心臓がドキドキする、眠れない、物覚えが悪い、集中力がない…などといった自覚症状がある場合は、早めに病院で診察を受けるようにしましょう。

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取材協力先/北京仁泰クリニック

 

~北京ジャピオン2013年6月10日号

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