北京市経済和信息委員会は11月20日(火)、中国が知的財産権を持つGPS(衛星測位)システム「北斗導航」の正式な商業利用が年内に開始することを明かした。
今後一年以内に、市内のタクシー1万2000台のGPS機能が、従来のアメリカのシステムから「北斗導航」に移行される。
北京奇華通訊有限公司の担当者は、「北斗導航」の位置測定精度はアメリカのGPSよりも約30%高く、タクシーの配置管理が改善されるため、市民は最短時間・最短距離でタクシーをつかまえることが可能になるとしている。
また、北京市国土資源局の担当者によると、同システムを組み込んだ「地質災害発生予測システム」が来年完成し、市内1141カ所の地質災害観測点を網羅する。
「北斗導航」の導入により、㍉単位の地盤変動を察知することが可能になるとしている。
(11月21日)
~北京ジャピオン2012年11月26日号