柑橘類の「橘」、「柑」、「橙」 新聞記者が違いを調査

近日、ある人気微博(ウェイボ)ユーザーの「柑橘類の分類」に関する書き込みがネットユーザーの混乱を招いている。
同書き込みは、「芦柑は『柑』(マンダリン)ではなく『橘』(タンジェリン)、蜜橘は『橘』ではなく『柑』、広柑も『柑』ではなく『橙』(オレンジ)の一種だ」というもの。
これを受け、『北京晩報』の記者が専門家に意見を聞いた。
中国科学院植物研究所の劉夙博士によると、ほとんどの柑橘類はシトロンと野生のザボン、野生のポンカンの三種の交配により誕生しているという。
「橙」は野生のザボンとポンカンが交配した品種で、ザボン特有の皮の剥きにくさとポンカンの甘酸っぱい味を併せ持ち、「柑」は野生のポンカンと橙が交配したものであるため、橙よりも皮が剥きやすいなどの特徴があるとしている。
同研究所の史軍博士は書き込みについて、「芦柑は確かに橘の一種で広柑も橙だが、蜜橘は柑ではなく橘である」と回答したうえで、分布地域の違いや従来の認識により、呼び名と学術的な分類には誤差があるとしている。
(11月25日)

 

~北京ジャピオン2012年12月3日号

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