『中国青年報』社会調査中心が近日、民意中国網と捜狐網を通じ4499人を対象に、〝譲り合い精神〟に関するオンライン調査を行った。
この結果、現代社会で譲り合い精神の欠如を感じるという回答が95・2%に上り、うち63・7%は非常に欠如していると回答した。
同調査ではまた、62・7%が「譲れば損をすることになる」という考えに賛同するとした。
反対するとしたのは34・5%だった。
「なぜ譲り合い精神が欠如しているのか?」という問いに対しては、「自分の利益を重視し過ぎている」(68・7%)や「社会がどんどん不安定になっていくから」(66・8%)という回答が最も多く、その他「競争社会の風潮だから」や「マナー教育の脆弱さ」という回答も見られた。
これらの結果に対し哲学の専門家は、現代社会では大多数の人々が利益の有無ばかりを重視しているとしたが、一方で、同調査の71・6%の回答者が、〝自分が誰かに譲ることで、良好な人間関係を築くことが可能だ〟とも回答している。
(12月18日)
~北京ジャピオン2012年12月24日号