【北京9月26日】「天禄永昌―故宮博物院蔵瑞鹿文物特展」が9月26日(火)開幕した。来年2月末までの期間中、69点の〝鹿〟に関係する貴重な文物を展示する。
これに合わせ慈寧宮花園では、承徳の避暑山庄から来た9頭の鹿が公開され、よく馴らされた鹿に参観者がさかんにカメラを向ける光景がみられた。
故宮博物院宮廷部の王子林副主任によると〝鹿〟は〝禄〟と発音が同じため古くから縁起がいいとされ、清代の宮廷では鹿を題材にした調度品が多く作られ、愛用された。
今回天寿宮で展示されるのは、故宮が所蔵する選りすぐりの〝鹿〟の文物69点。中でも必見は、20本以上の鹿角を使って作られた乾隆年間の鹿角製椅子。もうひとつの目玉は康煕年間の五彩麻姑献寿図盤。梅花鹿が車に積んだ美酒を引いて長寿の祝いにやってくる図が皿に描かれている。
~北京天津ジャピオン2017年10月09日号~