北京動物園で客がサルに乾麺「危険」と警告するも止まず

【北京7月16日】最近北京動物園の霊長類エリアで、客が持参した乾麺をテナガザルなどに与える光景がしばしば目撃されている。飼育員はその都度注意するが、こっそりエサを与える客が後を絶たず、動物の健康への影響が懸念される。

シロテナガザルやブラウンクモザルなど絶滅の危機にある動物はガラスの囲いの中で生活しているが、ガラス下わずか数mmの通気口から乾麺を差し込む客が少なくない。

インターネット上には、通気口から差し込まれた乾麺をサルが口にする画像や動画が多数アップされている。動物に健康被害が出ることを心配する声もあるが、おもしろがる人や、次は自分も乾麺を持っていくといったコメントも見られる。乾麺を持ち込むのは子ども連れの客が大半で、「食べ物を与えないで」という貼り紙にも注意を払わない。

飼育員によると乾麺は消化に悪いだけでなく、炭水化物はテナガザルをはじめとする一部のサルや草食動物が摂取すると生命の危険性もあるとしている。

~北京天津ジャピオン2018年7月23日号~

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