北京各地区で突風被害相次ぐ 建築現場の壁倒壊で死傷者も

【北京5月21日】北京市で5月19日(日)、通州、延慶、昌平、懐柔、順義区にて強風イエロー警報が発令された。同日は8~9級、局地的に10級(瞬間風速24.5~28.4㍍)におよぶ突風が吹き荒れ、各区で多数の被害が発生した。

同日、東直門駅東側の建設現場の高さ約3㍍の囲い塀が倒れ、現場作業員の1人が死亡、1人が軽傷を負った。2人は救急車で病院に搬送されていたが、1人は重傷で手遅れだった。

朝陽区立水橋付近にある通厦新奥広場では同日、屋根の鋼板が大量に剥がれて落下し、駐車場に停車していた10数台の車が損傷した。幸いケガ人はいなかったが、車の窓ガラスが粉々に砕けるほどの衝撃だったとしている。

また、昌平区の高層住宅・公園悦府2号楼では同日、西側の外壁化粧板が大量に剥がれ落ちた。化粧板は大型で、一部の破片は住宅に隣接する幼稚園内に落下していた。北京市住房和城郷建設委員会関係者によると、昌平区県の初期調査の結果、この住宅の建設・施工業者に違法行為があったとして原因を調査するとともに法的な厳罰に処すとしている。

一方、順義区では強風で倒れた大木が京承鉄道線路に侵入し設備を破壊、列車が遅延した。

~北京天津ジャピオン2019年5月27日号~

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