コウノトリ大量死の死因発表 人為的な毒殺の可能性は排除

【天津12月4日】天津市規画和自然資源局は12月3日(木)、国家一級保護動物に指定される“コウノトリ”が市内で大量死した件について、死因の調査結果を発表した。

濱海新区寧車沽、寧河区境内の清河農場などで11月21日(土)~25日(水)、31羽のコウノトリの死亡が確認され、同局は直ちに天津市動物疫病予防控制中心とともに死骸の検査を実施。その結果、鳥インフルエンザによる可能性は排除されていた。また、公安機関による死骸や発見現場の水源地のサンプルからは有毒物質は検出されず、毒殺の可能性も排除されていた。

検査の結果、死因は毛血吸虫属の感染による腸の損傷で、同時に自然界に広く分布するウェルシュ菌が腸内で大量に繁殖し、毒素が血液に侵入、広範囲にわたる組織の損傷を招いたと結論している。

11月中旬、市内には例年の約3倍にあたる最高約5000羽のコウノトリが訪れていた。

~北京天津ジャピオン12月14日号~

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