【北京6月9日】朝陽反詐中心は最近、市民が詐欺の電話により156万元の大金を騙し取られる寸前だった案件を未然に防いだことを明かした。
被害者は詐欺の電話を受けた後、加害者の指示に従い電話を着信転送にしていた。朝陽反詐中心の民警は、過去の経験から被害者は加害者によって極度に洗脳されていると判断し、被害者が強引に金を引き出されないよう強力な措置を採るべきだと即断。同センターは通信キャリアと連携し、被害者の電話に対し保護的な凍結を実施し、送金検証コードの受信をブロックした。同センターが連絡した際、被害者は加害者の指示に従って新たな電話番号を申請するため銀行で手続きを行っていたところだったという。
同センターではビッグデータの分析により、電信詐欺に遭遇している人物を見つけ出し、案件に対応。北京電信ネット専用ライン「96110」からの電話で忠告・阻止にあたっている。多くの被害者が公安局、検察、裁判所などを騙った電話に騙され、加害者に洗脳されてしまうという。
朝陽反詐中心は設立から3年で市民15万人に対し電話による忠告・阻止を実施、阻止に成功した被害額は11.1億元に上っている。
~北京天津ジャピオン2021年6月14日号~