【北京5月20日】北京市疾病予防控制中心副主任は5月20日（金）、記者会見の席上で、新型コロナウイルス感染症新規感染者がゼロにならない理由について、見解を示した。

厳格な新型コロナウイルス感染症予防措置を採用している状況下においても新規感染者が連日報告されていることに対し、同副主任は主に3つの原因があると分析した。1つ目に、経済活動及び生活保障を考慮し、社会において依然として一定の人の流れがあることを指摘。管理抑制措置を実施しているものの、経済や市民の生活への影響を可能な限り抑えるため、一定の人の流れが維持されているとした。

2つ目に、所在地、部門、所属先（企業を含む）、個人による“四方責任”の履行が徹底されていない問題を指摘。これにより、集団感染などのリスクを高めているとした。

3つ目として、オミクロン株は感染に気付きにくく、伝播速度が非常に速いという特徴があることを指摘。感染初期の症状が比較的軽いことから、感染者の大多数は察知できず、自主的なPCR検査によってのみ早期発見が可能となる。このことから予防抑制管理の難易度が極めて高いとしている。

～北京天津ジャピオン2022年5月30日号～