【北京2月22日】北京市で3月1日(水)より、「北京市節水条例」が正式に施行される。
北京市は水資源が極度に欠乏した都市に属しており、長年に渡り全市における1人当たりの水資源量は年間約100立方メートルとなっていたが、南水北調(南方地域の水を北方地域に送り慢性的な水不足を解消するプロジェクト)以降、1人当たりの水資源量は年間約150立方メートルに引き上げられていた。だが依然として、国連が認定する「絶対的な水不足」の状態を示す年間500立方メートル以下となっている。
北京市節水弁公室主任は、同条例により市民は水道価格に対する基本的知識や節水器具の使用が不可欠であるとし、節水器具を購入する際は節水性能や節水等級などの表示を確認するよう呼びかけている。
同条例では、園林緑化、環境衛生、消防などの公共用水施設の水を違法に使用した場合、企業に対しては1万元以上~10万元以下の罰金、個人に対しては1000元以上~1万元以下の罰金を科すと明記している。
また、配水管や雨水管、汚水管、再生水管システムなどの付属設備を破壊または損壊した場合の多額の罰金や法的責任の追及も明記している。
~北京天津ジャピオン2023年3月6日号~