麻薬犯罪の7割がネット取引*暗号や分担など手口が巧妙化

【北京6月20日】北京市高級人民法院(高等裁判所)の副院長は6月20日(火)、記者会見の席上にて2020年1月~23年5月末までに各級裁判所で結審した麻薬犯罪案件は1125件で、このうち約7割の麻薬取引がインターネットで行われていたことを明かした。

ネットでの麻薬犯罪は、取引、連絡、支払い、宅配便の手配が全てネットで行われる非接触型が一般化しており、“人、金、麻薬”の分担が特徴で、証拠収集や調査の難易度が増している。また、取引の過程では暗号や隠語を使用し、取引後はチャットや振替記録を削除するため、捜査が難航するほか、電子タバコやアメなどに偽装するケースもあるという。

なお、北京の裁判所で結審した麻薬犯罪案件数は、20年が前年比53%減の413件、21年が430件、22年が52.7%減の203件、23年1~5月は前年同期比19.4%減の79件となっている。

~北京天津ジャピオン2023年7月3日号~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP