熱射病や日焼け防止衣類など*専門家が“科学デマ”に回答
【北京6月30日】北京市科学技術協会、互聯網信息弁公室(インターネット情報弁公室)などは6月30日(金)、6月の“科学デマ”について回答した。
「熱射病はただの暑気あたりで、大したことはない」について、熱射病は暑気あたりの最も深刻な症状であり、軽視すべきではないと回答。体温が38度を超えると顔面の紅潮や大量の発汗、むかつきや嘔吐、血圧の低下などの症状が現れ、重症化すると意識障害や多機能障害が起こり、最悪の場合は死に至ると警鐘を鳴らしている。
また、「日焼け防止用の衣類は一度洗濯すると効果がなくなる」について、洗濯しすぎると紫外線防止性能が低下するのは確かだが、普通に洗濯する分には問題ないと回答。通常、30回以内の洗濯では効果が低下しないように作られており、表示タグの防止指数がUPF40以上、UVA5%以上ではじめて紫外線防止衣類に値するとしている。
このほか、「夏に車内に放置し、日光に晒されたミネラルウォーターを飲むとガンになる」については科学的根拠がないとし、ペットボトルの原料であるポリエチレンテレフタレートは120度以下の環境であれば安全だとしている。
~北京天津ジャピオン2023年7月17日号~