【北京11月18日】海淀区市場監督管理局は最近、学生の間で人気の“鼻吸能量棒（鼻吸引式リフレッシュスティック）”関連商品を撤去するため、学校周辺にある文具店、玩具店、商店、スーパーなどを含む203店舗及びECに対し、徹底調査及び取締り活動を行った。

“鼻吸能量棒”は小型のケースに鼻の穴に入れる突起が2つついており、鼻から中の成分を吸い込むようになっている。商品表示によると、成分はメントール、天然エッセンシャルオイルなどで、ハッカやスイカなど、様々な香りから選べる。価格は1つ10数元程度で、学生たちの間では“眠気覚ましの神器”として新たなトレンド商品となっていた。

一方、医師や専門家は鼻に直接差し込むタイプであることから、細菌が侵入する可能性や鼻の粘膜を破壊する可能性があるうえ、使用しすぎると神経系統の損傷、呼吸困難、むかつき、嘔吐などを引き起こし、人体に悪影響を及ぼす可能性があると指摘していた。

同局では商品を回収した後、商品名や成分、生産企業名などの記録を取り、販売経営者に対し、未成年への販売を厳禁するとともに速やかに関連商品を撤去するよう要請している。

～北京天津ジャピオン2023年11月27日号～