北京でトコジラミ被害多発 高温多湿の天気が原因か

北京市疾病控制中心の副主任は8月10日(土)、長いこと被害の聞かれなかったトコジラミが北京に出現し、近日、同センターのスタッフが、トコジラミに咬まれたという十数件の市民宅に調査に赴き、殺虫処理を行ったことを明かした。
前出の副主任によると、トコジラミは人や動物の血液を吸うことで生命を維持し、広範囲に分布する寄生虫の一つだとしている。
昼は隠れており、夜に出現するのが特徴で、いったん吸血した後には主にベッドや床板、壁の隙間などに潜んでいるという。
トコジラミに咬まれると耐え難い痒みを伴うが、赤い発疹は数日で引くとしている。
副主任は市民に対し、家の環境衛生に注意し、貨物の輸送などを通じてトコジラミが侵入するのを防ぎ、いったん発見したら即時に退治するよう呼びかけている。
なお今年になって突然トコジラミが出現した理由について、関係者は欧米などでトコジラミが流行していること、北京市の最近の高湿度、高温、降雨の多い天気との関連を挙げている。
(8月11日)

 

~北京ジャピオン2013年8月19日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP