水滸巡礼
水滸巡礼~108の足跡~鮑旭(ほうきょく)
極悪非道の殺人鬼李逵の唯一無二の戦友李忠は、街で棒術の技を披露し、見物人に薬を売って各地を渡り歩いていた。「梨花槍(りかそう)」なる棒を自在に操り、物語に有名な棒術使いとして登場する史進(ししん)も、…
水滸巡礼~108の足跡~李立(りりつ)
地獄へ誘う裁判官薬で宋江を殺しかける李立は、江州(現江蘇省九江市)近くの掲陽嶺という土地で、細々と居酒屋を営んでいた。赤い鬚に血走った丸い目という恐ろしい外見をし、客に痺れ薬を飲ませて金品を奪い、さらには殺して人肉マント…
水滸巡礼~108の足跡~黄信(こうしん)
霹靂火・秦明への忠義猛将の頼もしき片腕黄信は山東省の青州軍指揮官。上司に当たる同軍総指揮官・秦明から武術の手ほどきを受け、山賊の一掃を任務としていた。同地にある清風山、二龍山、桃花山の山賊を一網打尽に…
水滸巡礼~108の足跡~裴宣(はいせん)
運命に弄ばれた裁判官梁山泊の軍規を制定裴宣は地正星の生まれ変わりで、真面目で清廉な人物。武術に優れ、曲がったことを嫌い、誤りはすぐに正す。長きに渡り、京兆府(現陝西省西安市)の孔目(裁判官)を務め、公…
水滸巡礼 ~108の足跡 ~馬麟(ばりん)
梁山泊に鳴り響く笛 二刀流で戦場を彩る馬麟は、欧鵬(おうほう)率いる山賊、黄門山3番目の頭領。欧鵬が宋江に出会い、梁山泊に加わることを決意すると、彼に従い、蒋敬(しょうけい)ら、ほかの仲間とともに入山。…
水滸巡礼 ~108の足跡 ~孫二娘(そんじじょう)
人肉マントウを売る女 武松も認めたその豪胆さ孫二娘は、夫とともに居酒屋を営んでいた。しかし、ただの居酒屋ではない。客として来店した旅人を殺して金品を奪い、遺体をマントウの餡にするという、恐ろしい店だったのだ。そし…
水滸巡礼~108の足跡 ~第3回宣贊
醜さゆえの悲運な人生 神の矢をも凌いだ武人宣贊は、大地にその名を轟かす英傑の星「地傑星」の生まれ変わりとされる。作中では、梁山泊五虎将の1人、関勝(かんしょう)の副官として活躍した。官軍に属していた宣贊は…