お医者さんの御用達 ~第185回「マンダリンオレンジ、キャベツ」

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食改善で前立腺がんを予防

――先生、今日は男性向けのお話だそうですね。

先生 はい。前立腺がんを予防するための食事についてです。現在、前立腺がん患者が急増しているのはご存知ですか? その上毎年、低年齢化しています。この原因は欧米化した食生活にあるとされています。高脂肪の食事は、前立腺がんの最大のリスクなんです。

――ほぉ。では、何を食べたらいいんでしょう?

先生 マンダリンオレンジ(タンジェリン、中国語で桔子)の中には、抗酸化物質のタンゲレチン、脂肪細胞中の脂肪分解を促進するノビレチン、豊富なビタミンCが含まれています。研究により、大量のビタミンCが前立腺がんの罹患率(発症の頻度をあらわす指標)を顕著に下げることが裏付けられています。もう1つはキャベツです。過去に1200人が参加した研究で、キャベツの摂取を続けた男性の前立腺がんの罹患率は41%低下したというデータがあります。キャベツは独自の成分、潰瘍の予防や治療に効果的なビタミンU(キャべジン)を含みます。さらにビタミンC、K、消化酵素であるジアスターゼも含む、優秀な食材なんですよ。

――なるほど。ではモリモリ食べます!

先生 トマトやニンジン、鶏の胸肉などの食材も罹患率の低下を促します。健康には食生活の改善が絶対条件です。早速始めてみてくださいね!

prof

取材協力/パッション国際医療センター

 

~北京・天津ジャピオン2014年8月4日号

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