リコピンで免疫力をアップ
――先生、今回のおすすめはトマトだそうですね。
先生 はい。
トマトやニンジン、スイカなど、赤い色の果物や野菜に含まれるリコピンは抗酸化作用が強いことで知られていますが、中でもリコピンの含有量が一番多いのがトマトなんです。
その上、トマトのリコピンは身体に吸収され易いことが近年、研究により発表されています。
――へぇ。
抗酸化作用というと、具体的にどんな効果があるんですか?
先生 有害な活性酸素の働きを抑えて免疫力をアップするので、トマトを常食することで男性は前立腺がん、胃がん、大腸がん、女性なら子宮筋腫、結腸がん、胃がん、乳腺がんを予防することができます。
また、血圧を下げる働きのあるカリウムも多く含まれているため、高血圧や心臓疾患の予防にもなります。
老化防止や美肌効果もあるので、女性はぜひ摂るようにしましょう。
――おぉ、トマトってすごいんですね!
ところで、トマトは生のまま食べた方がいいんですか?
先生 いえ、リコピンは加熱しても損なわれず、むしろ吸収性が高まるので、生より調理して食べることをおすすめします。
卵と一緒に炒めた「西紅柿炒鶏蛋」なら、手軽で美味しく摂取できますよ。
1日に必要なリコピン200~300㍉グラムを全て食品で補うのは難しいので、リコピンのサプリメントを利用するのも1つの方法ですね。
取材協力先/北京フラワー医療センター
~北京ジャピオン2013年1月7日号