【北京9月16日】「2019年中国ペット産業白書」によると、19年の中国都市・近郊のペット犬・猫数は前年比18.5%増の9915万匹(頭)に達した。この影響を受け、注目を浴びているのがペットクローンサービスだ。
国内で同サービスを提供している「北京希諾谷生物科技有限公司」は、14年よりペットクローンサービスの準備に着手。約3年の研究開発期間を経て、17年に国内初のクローン犬「龍龍(ロンロン)」誕生に成功した。チームは70人で、このうち研究開発スタッフは30人を超える。
同社の実験室は細胞保存室、生物実験室、手術室などに分かれており、生物実験室では細胞の観測、培養、融合などの操作を行う。サービスの過程は予約、協約へのサイン、サンプル採集、クローン生成、受け渡し(支払い)の順で、クローン犬の費用は38万元(約580万円)、猫は25万元(約381万円)。これ以外にサンプル採取出張費5000元、サンプル保管料が年間4000元。クローン犬・猫生成には10個の胚細胞を一組とし、3~4組の胚細胞を複数の代理出産犬・猫に移植。この中から1匹のクローンが誕生する。目下、犬の成功率は50%だとしている。
~北京天津ジャピオン9月23日号~