【北京5月23日】北京麋鹿生態実験中心は最近、北京南海子麋鹿苑から内モンゴル自治区の大青山に放されたシフゾウ(麋鹿、中国産の大型シカ)の群れに9頭の小鹿が誕生したことを報告した。
国家林草局は昨年9月、北京麋鹿生態実験中心で飼育していたシフゾウ22頭を内モンゴル大青山国家級自然保護区に放し、保護区の湿地で野生化の経過観察をしていた。今年4月2日(土)にはメスが群れを離れたとの情報があり、4月は出産期であることから、メスが安心して出産できる静かな場所を求めて離れたと見られていた。翌3日(日)には、全身に斑点を帯びた赤ちゃん鹿が目撃され、その後も順調に8頭が誕生。これまでに9頭の母鹿から合計9頭の小鹿が生まれていた。同時に内モンゴルにおける野生のシフゾウの繁殖に初めて成功した。
現在、9頭の小鹿は“小さな幼稚園”を形成し、大青山の自然の中を自由に駆け回っているという。
~北京天津ジャピオン2022年5月30日号~