膝までの足湯で冷えを改善
――先生、最近、足が冷えて寒いんです。
先生 秋も深まりだいぶ寒くなってきましたが、冷えは健康の大敵です。
身体を温めて風邪などの病気を予防するには、「足浴(足湯)」がいいですよ。
中国では〝寒従脚下生(寒さの邪気は足から身体に入る)〟と言います。
さらに、足の裏の真ん中には、エネルギーが湧き出る場所と言われるツボ、「涌泉」があります。
足を冷やさないことが、健康を保つ秘訣なんですよ。
――へ~。血行をよくするためにも、足湯がいいと言いますよね。
先生 えぇ、血行不良は冷え性の主な原因ですし、足を温めることで、血液の循環が促せます。
身体全体の血行を促進させ芯まで温めるためには、ふくらはぎではなく膝までしっかり、脚をお湯につけてください。
お湯の温度は40~45度で、20~30分間つかりましょう。
できるだけ毎日続けてくださいね。
――はい、わかりました。
先生 女性の方は月経が来る前から始めれば、冷えによって起こる軽い月経痛を和らげることもできますよ。
ただ、月経中は足湯につかる時間を10~15分以内にしてください。
また、ショウガのスライス10~15枚程度や花椒(中国山椒)10~20粒を入れれば、効果を高めることができますよ。
その場合は、まず足湯桶にショウガや花椒を入れて熱湯を注いでから、水で温度調節をするようにしてくださいね。
取材協力/北京御源堂中医診所
~北京ジャピオン2013年10月28日号