母乳の流れを促すマッサージ
――先生、近年、母乳が出にくくて悩む女性が少なくないと聞きました。
先生 そうですね。母乳が出ない・少ないという問題の原因は、2つに分かれます。
量が少ないという根本的な原因のほかに、母乳を運ぶ乳腺の導管「乳管」の通じが悪いために、なかなか出てこないという症状もあるんです。
今回はその「乳管」の通りを改善する方法、母乳がスムーズに出るよう促すマッサージを、お教えしたいと思います。
妊娠7カ月目に入ったら、ぜひ始めてみてください。
――そのマッサージに使うのが、この櫛ですか?
先生 はい。
目の粗い、先の尖っていないものを選びましょう。
乳腺は乳頭から外に向かって広がっています。ですので、乳房の外側から中心に向かって、気持ち良く感じる程度の力加減で、櫛の目でマッサージをします。
刺激が気になる場合はアロマオイルなどを塗ってもいいですが、出産後は赤ちゃんへの影響を考慮し、植物油を使うようにしてください。
一緒に、脇の下のリンパ節も刺激するといいでしょう。
――ほぅ、簡単ですね。
先生 でしょう?
5~10分程度、できれば1日に2回、行いましょう。
蒸しタオルで胸を温めてから行うと、より効果的ですよ。乳腺炎の予防にもなります。
バストアップにも効くといいますから、妊娠中でない方もぜひトライしてみてください。
~北京・天津ジャピオン2014年11月3日号