お医者さんの御用達~第573回
中国野菜「莴笋」で鼻炎を緩和
――先生、今回は日本ではあまり売っていない中国野菜を紹介していただけるそうですね。
先生 はい、私も大好きな「莴笋(ウォースン)」をご紹介します。莴笋はレタスの仲間で、茎と葉が付いています。どちらも食べることができますが、葉は苦味が強く、あまり美味しいとは言えないため、有機栽培の物は葉が付いていない状態の物もあります。一方、茎の部分はシャキシャキとした歯ごたえで、とても美味しいんですよ。
――そうなんですね、初めて耳にした野菜です。どんな効果があるんですか?
先生 アレルギー性鼻炎に効くと言われています。さらに、お通じが良くなったり、貧血予防にもなります。ただし、視神経を刺激する物質が含まれているので、弱視者や眼病疾患の方は食べすぎに注意してください。
――なるほど。どのように調理するんですか?
先生 まず皮を剥いて薄切りにします。その後、塩を加えて軽く混ぜ、5分置いたら水分だけを捨てます。この時、莴笋を絞るとシャキシャキ感が失われてしまいますので注意してください。それからフライパンに油をひいて、さっと炒めて完成です。味付けは基本的に塩だけで大丈夫です。お好みで卵やシイタケ、お肉などを加えても美味しいですよ。
―――今週のドクター―――
北京東文中医診所
中医全科
劉璐 中医師
臨床中医修士及び中医文献学博士学位取得。按摩、鍼灸、漢方薬などを用い、太極拳等の養生気功と結合した治療が得意。
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~北京天津ジャピオン2022年5月16日号~