定期的な舌磨きで口臭予防

 

――先生、最近、自分の口臭が気になるのですが、改善策はありますか？

先生　それでは「舌ブラシ」を使ってみてください。口臭の原因の大きな割合を占めるのが、舌の汚れです。舌の汚れとは舌苔（ぜったい）と呼ばれる、表面にできる白い苔状のものです。舌苔は口の中の細菌や食べかす、口呼吸などが原因でできてしまうと言われています。

 

――なるほど。では、舌ブラシの正しい使い方を教えてください。

先生　はい。まず舌を思いきり前に突き出して、白い舌苔がついている箇所を確認します。次に舌ブラシを水に浸してから、できるだけ口の奥に当て、手前に引いてください。この時、決して力を入れ過ぎないようにしましょう。また、奥に入れ過ぎると嘔吐反射が出てしまうことがあるので、無理のない程度で行ってください。最後に舌ブラシをよく洗い、風通しの良い場所で保管してくださいね。

 

――わかりました。ほかに注意点はありますか？

先生　舌磨きは、必ず専用の舌ブラシを使ってください。一般の歯ブラシで舌を磨いてしまうと、舌を傷つけてしまうことがあります。また、1日の舌磨きの回数は、起床時の1回で充分です。それ以上行うと、舌の粘膜を傷つける恐れがあります。あとは、舌に傷や出来物がある時は、使用を控えてくださいね。

 

―――今週のドクター―――

Wilmer Dental

口腔行政院長　于淼歯科医師

北海道大学卒業後、東京医科歯科大学インプラント科の博士号を取得。日中両国の医師免許を持ち、秋葉原歯科での勤務経験もある。日本語堪能。

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～北京天津ジャピオン2023年2月20日号～