お医者さんの御用達 ~第91回 小青龍

風邪の初期症状に「小青龍」

――先生、最近、社内で軽い風邪のような症状が蔓延してるんです…。

先生 エアコンによる冷えや屋内外の温度差によって起こる症状ですね。
それなら、この「小青龍合剤」を試してみて下さい。

――お、ドリンクタイプですね。
「小青龍(しょうせいりゅう)」って、漢方薬の名前ですか?

先生 漢方生薬そのものの名前ではなく、中医学の古典書『傷寒論』の中に記された処方に基づく経方(漢方方剤)の1つです。
日本でもおなじみの「葛根湯(かっこんとう)」や「小柴胡湯(しょうさいことう)」も実は経方の名前で、少なくとも2000年以上前から存在しているんですよ。

――へぇ、そうだったんですね。
「小青龍」には、主にどんな成分が入っているんですか?

先生 微熱、サラサラした鼻水、倦怠感など、風邪の引き始めの症状に効く「麻黄(まおう)」や「細辛(さいしん)」などが配合されています。
くしゃみや軽い咳、喉の痛み、食欲不振などにも適しています。
ただし、心拍数を上げる効果があるので、多汗症の人や心臓の悪い人にはおすすめしません。

――なるほど。
1日に何本飲めばいいですか?

先生 症状が持続している場合は、2時間に1本くらい、1日に1箱(6本)飲んでみて下さい。
ドリンクタイプのほかに、若干効果の高い顆粒タイプもありますよ。


取材協力先/北京東文中医診所

~北京ジャピオン2012年8月20日号

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