〝点灸筆〟で痛みを緩和
――先生、この鉛筆のようなものは何ですか?
先生 「周氏万応点灸筆」というお灸の一種です。
安徽省の名中医・周楣声先生が開発したので、〝周氏〟という名前が付いています。
血行と経絡の通りを改善するための外用漢方薬です。
棒状のお灸と専用の紙がセットになっていて、お灸と紙には細辛(サイシン)や肉桂(ニッケイ)といった生薬が配合されているんですよ。
――へぇ~。どんな症状に効くんですか?
先生 筋肉痛やコリといった、痛みによく効きます。
痛みを感じる部分に直接このお灸をすれば、すぐに痛みが緩和されますよ。
使い方は、紙のザラザラした面と患部の肌が触れるように紙を乗せます。
そして、火の点いたお灸を素早くトントンと、紙に押し付けます。
患部を中心に四角や花を描くように、5~7カ所にトントンすればOKです。
皮膚だけでなく頭髪の上にも同様に使用できるので、頭痛の際にもぜひ試してみてください。
――熱くて火傷したりしませんか?
先生 一瞬なのでその心配はありませんが、敷いた紙と肌の間に隙間があると、穴が開いて火傷をしてしまう恐れがあります。
ピタッとくっつけて使用するよう注意しましょう。
身体を温める効果のある生薬が配合されているので、冷え性の方にもいいですよ。
ただしお子さんには使用しないでださい。
取材協力/北京東文中医診所
~北京ジャピオン2013年7月29日号