外国の盗難文化財6935点 違法売買阻止に向け情報を発表

【京津4月20日】中国国家文物局は4月20日(金)、外国で盗難被害に遭った文化財のデータベースを正式に発表した。内訳は、エクアドル、イラク、ペルー、日本、ボリビア、アルゼンチンの6カ国の文化財で、合計6935点に上る。

同局によると、同局は2008年以降、国際条約精神、双方国家の協定規定に基づき、前述の国々から中国に向けて38回にわたり通達された盗難文化財6900点の情報を発表してきた。今回発表されたデータベースには、今後も他国から寄せられた情報が随時更新されていく。同データベースは中国国内での文化遺産の売買を阻止するものであり、国際協力により文化財の違法売買取引を一掃するための重要な処置だとしている。

また同局では近年、違法に国外に流出した中国の文化財を取り戻すことに成功しており、米国、スイス、オーストラリア、カナダなどの政府を通して26点の文化財が返却されている。

~北京天津ジャピオン2018年4月30日号~

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