“高くて不味い”の悪評が影響 北京から「狗不理」が姿を消す

【北京3月31日】天津の老舗包子店「狗不理」直営店が最近、北京から完全に姿を消したことがSNSで話題となっている。

報道によると、北京で最後の店舗となった「狗不理」前門大柵欄店は閉店し、看板などもすべて撤去され、現在は跡形もない状態だという。

一方、「狗不理」グループによると、前門大柵欄店閉店の理由は契約期間の終了に伴うもので、今後の契約に関しては交渉中であり、未定だとしている。また、開閉店に関しては企業の通常の経営変動だと説明している。

なお昨年9月、ブログの管理者が動画にアップした店への評価に対し、店側が不適切な対応を採ったことが原因で「狗不理」加盟店契約を解除された王府井店は現在、屋号を変更したうえで経営を続けているという。

中国食品産業のアナリストは、「狗不理」の運営には問題があったとし、主な問題としてコスパが悪いこと、サービスシステムが顧客に寄り添っていないこと、接客態度が劣悪であることを挙げている。また、「狗不理」の経営不振は、かつての老字号(政府認定の老舗)の経営理念が市場とはかけ離れたものであることが顕在化したと分析している。

~北京天津ジャピオン2021年4月5日号~

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