「京杭大運河」北京区間就航 全長40キロのクルーズが実現

【北京6月27日】北京から杭州までを結ぶ世界最長の古代運河「京杭大運河」の北京区間40キロメートルのクルーズ航路が6月26日(土)、正式に全面就航した。

大運河北京区間は2019年10月、北関閘―甘棠閘間の通州市区間11.4キロが先行して開通。今回、3年に及ぶ建設工事を経て、甘棠閘―市界間の28.7キロの航路が開通し、全長40キロに及ぶ航路が完成した。

大運河沿線は1号埠頭、2号埠頭、漕運埠頭、柳蔭埠頭をベースに、新たに儒林、和合驛の2つの臨時埠頭を建設。臨時埠頭には移動式トイレや臨時駐車場も設置している。

クルーズ料金は2号埠頭を出発、漕運埠頭までの所要時間60分のショート航路が75元、2号埠頭を出発し、和合驛埠頭までの所要時間400分のロング航路が優待料金180元(食事付き)となっている。また、通州区では今後、ナイトクルーズの景観向上に向け、橋の夜間照明の設置を進めるとしている。

現在、大運河の河北廊坊区間も段階的に試験運航を進めており、22年6月には河北までの航路が開通する見込み。これにより近い将来、京津冀(北京・天津・河北省主要地区)を貫く航路が実現する。

~北京天津ジャピオン2021年7月5日号~

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