海水の淡水化プロジェクト 北京の水不足緩和に朗報

北京市では近年、深刻な水不足を受け、海水の淡水化応用政策が持ち上がっている。
北京市の一人あたりの年間平均水資源量は300立方㍍に満たず、国際基準の一人平均の水資源下限量の1000立方㍍にも程遠い。
この値は世界平均の32分の1で、北京市は世界で最も深刻な水不足を抱える30都市のひとつとなる。
北控水務集団有限公司海水淡化事業部によると、3年以上の時間を費やし海水を研究した結果、海水の淡水化は可能なだけでなく非常に信頼できる方法だという。
同社は2010年3月から河北省唐山市の曹妃甸で5万㌧の海水淡水化プロジェクトを開始しており、100万㌧の海水淡水化による真水を北京市に供給するプロジェクトの基盤にするとしている。
この計画によると、曹妃甸の海水淡水化プラントから北京市への送水工程は唐山市、天津市、廊坊市を経由する全長約270㌔メートルで、地下に3本の送水管を敷き、北京市および管線沿道地区に毎日100万㌧を給水するとしている。
(3月12日)

~北京ジャピオン2013年3月18日号

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