【北京6月20日】「北京豊台」駅が6月20日(月)、正式に開業した。
同日7時26分、開業後初の高速鉄道「G601」復興号が北京豊台駅を発車した。
北京の西南三環外にある同駅は、建築面積約40万平方メートル。同駅副駅長によると、時間毎に最高1万4000人が収容可能だという。合計32本の到発着線路があり、アジア最大の鉄道ハブ駅となっている。また、国内初となる高速鉄道と普通快速列車の2階建て式ホームで、地下は地下鉄駅に直結している。
駅舎は中国の伝統建築に基づき、中心軸から対称の正方形建築、屋根のひさしにも中国の伝統建築の特徴を採用。外壁にはレンガの壁のテクスチャを使用しており、クレイタイルの麦の穂の黄色は豊作、慶事、輝かしさを表現しているという。このほかエコロジーや環境に配慮し、自然光による採光やソーラーパネル発電、節水、節材などに取り組んでいる。
豊台駅は1895年に北京で最も早く建設された鉄道駅。かつては京漢(鄭州-漢口)、京奉(現在の北京-瀋陽)、京張(北京-張家口)などの路線上で重要な役割を担っていたが、鉄道路線の調整により利用は減少し、2010年には旅客輸送業務を停止していた。
~北京天津ジャピオン2022年6月27日号~