北京市は5月15日(水)から8月末まで、3カ月にわたり夏季の食品安全検査を実施するとした。
北京市食品安全弁公室の責任者によると、今回の集中検査は、栽培、養殖、屠殺、生産、流通、飲食、輸出に至る一連の過程において全面的に実施するもの。
食の安全に関しては、近ごろ、山東省で生姜栽培に劇毒の農薬が使用され、上海ではネズミやキツネなどの肉を混ぜた「混合羊肉」の流通が明らかになるなど問題が相次いでいる。
これを受け同弁公室では、市内に流通する食品の添加物および肉類の品質検査を徹底するとし、また、夏季に消費が激増する冷飲料やアイスクリームなども重点検査対象とするとした。
2012年夏季の食品安全に関する統計によると、食中毒の原因で最も多かったのが飲食店での飲食時の細菌感染による中毒となっており、同弁公室は、夏季に利用が増える露天の飲食店に対しての検査も実施すると同時に、飲食店や学校など、飲食をする場の衛生に気を付けるよう呼び掛けている。
(5月14日)
~北京ジャピオン2013年5月20日号