近日、ある男子児童が冷凍庫に入れて冷やしておいたコーラの缶を開ける際に缶が破裂し、飛び散った金属片で口のまわりを38針縫う大ケガをした。これに対し、「缶入り炭酸飲料は冷凍すると本当に破裂するのか?」と、地元紙『北京晩報』のホットラインに多くの問い合わせが寄せられている。
同紙記者は読者からの問い合わせを受け、華中科技大学電気学院の楊勇副教授の指導の下、簡単な検証実験を行った。実験ではコーラ、ビール、ソーダ水の缶入り炭酸飲料を使用し、ビニール袋で密封してから缶のフタを開け、マイナス18度の冷凍庫に14時間放置し体積の変化を観察。実験の結果、3種類全ての缶のビニール袋にそれぞれ拳2個分ほどの膨張が見られ、冷凍後の膨張率は元の体積の約2倍にも上ることが分かった。
楊勇副教授は、缶入り炭酸飲料を冷凍することで缶の破裂が起こる危険性があることを認めた上で、事故を避けるためにも、缶入り炭酸飲料の保存はラベル記載の保存方法に従うべきだとしている。
(9月5日)
~北京ジャピオン2012年9月10日号