少数民族
民族訪ねて三千里 ~第54回タイ族(傣族)
昔から続く自然との共存 孔雀のように羽ばたく自然豊かな河川流域に暮らすタイ族は、新石器時代からその存在が確認されている。昔から穀物や野菜、魚、昆虫を主な食糧とし、竹を骨組みにした、「竹楼」と呼ばれる高床式住居に暮らす。…
民族訪ねて三千里 ~第53回チベット族(蔵族)
人、自然の神々が宿る 猿と魔女の子どもたちチベット族はその多数がチベット仏教を信仰し、チベット自治区を中心に、四川省、雲南省、青海省北部などに分布する。同じチベット族でも言語が異なり、自治区内の言語を「衛蔵」、四川省、雲…
民族訪ねて三千里 ~第51回ナシ族(納西族)
今も生きる古代文字雪の神が守る奇跡の民族雲南省西北部の玉龍雪山麓に暮らすナシ族。緑豊かな金沙江流域で、ジャガイモや蕎麦などを栽培して生活する。ナシ族と言えば、〝生きた象形文字〟と呼ばれるトンパ文字を使用することで有名…
民族訪ねて三千里 ~第50回エヴェンキ族(鄂温克族)
山林で自給自足する民族生活の支えは白樺の皮エヴェンキ族は北東アジア地域に住むツングース系民族の1つ。名の「エヴェンキ」とは、〝山林に住む人々〟を意味し、文字通り今日も黒龍江省や内モンゴル自治区の山林地域に暮らす。農…
民族訪ねて三千里~第48回イ族(彝族)
大地に響く闘いの鼓動 松明に懸ける熱き想いイ族は、主に四川省や雲南省などに分布して暮らす。四川の涼山や雲南の楚雄など、各地に自治州を持ち、日々農耕と牧畜に従事している。そんな彼らには、毎年旧暦6月に行われる「火把節(松明…
民族訪ねて三千里 ~第47回ローバ族(珞巴族)
中国最少の民族 大陸に轟く弓矢技術ローバ族は、中国の少数民族中で、最も人口が少ない。主にチベット高原東部や西部に分布し、大多数が交通の不便な高山、渓谷地帯に暮らす。そんな彼らの生活を支えるのは狩猟。野山を巡っては鳥や…
民族訪ねて三千里 ~第44回ヌー族(怒族)
古代より勤勉な山の民悲劇のヒロインに捧ぐ歌ヌー族は怒江リス族自治州の貢山県、福貢県などに分布して生活している。言語はヌー語を使用するが、集落によって多少異なるという。貢山に住むヌー族は自らを「阿怒(アーヌー)」と…
民族訪ねて三千里 ~第41回ジン族(京族)
漁を生業とする海の民海の神を崇めた歌と踊りジン族は、広西チワン族自治区防城港市東興の山心、万尾、巫頭という3つの島及びその付近に居住している。彼らは16世紀初頭、ベトナムから当時無人島であったこれらの島に移り…
民族訪ねて三千里 ~第38回チンポー族(景頗族)
精霊の声が聞こえる地勝利の喜びを表す舞チンポー族は、雲南省南部から、隣国のミャンマー北部にかけて暮らす。彼らは古代、西康・チベット高原の南部で生活した後、清朝初期に現在の居住地である徳宏地区に移住…