近日、北京の不動産賃貸料の上昇に伴い、不動産仲介業者の間では、定例となっていた〝押一付三(敷金1カ月分、家賃3カ月分)〟に替わり〝押二付三〟を採用するところが増加しているという。
大手不動産仲介機構の統計データによると、7月の北京不動産賃貸料の平均は前月比4・2%増の3670元。
仲介市場研究院の最新データによれば、今年4月より賃貸料が上昇し、4月に比べ7月は平均で660元値上がりしているという。
北京市房地産行業協会の関係者によると、これにより、敷金を多く取り利益を図る不動産仲介業者が続出している。
大手不動産会社の鏈家地産農光里店の仲介者によると、現在同店で扱う物件は全て〝押二付三〟方式を採用しているという。
また、他の仲介業者は、顧客が敷金増加に疑問を呈した場合、物件の内装が非常に良く、家主の利益を保障するためだと説明しているという。
目下、敷金値上げに関する監督処置はなく、昨年改定された「北京市房屋租賃管理若干規定」にも敷金の監督管理は含まれていない。
(8月7日)
~北京ジャピオン2012年8月13日号