野菜嫌いの子どもに「莧菜」
――先生、この色鮮やかな野菜、日本では見たことがないですが、日本にはない野菜ですか?
先生 そうですね。
「莧菜(シエンツァイ)」という名の、主に中国の南方で獲れる葉菜です。
赤紫の葉が特徴的ですよね。
ホウレン草のようなアクや苦味がなく口あたりが良いので、野菜嫌いの子どもでも好んで食べる野菜なんですよ。
――へぇー。
栄養価も高いんでしょうか?
先生 はい。
ビタミンBが豊富で、ほかに鉄分、カルシウム、ビタミンCも多く含んでいます。
また、赤色の部分には酸化防止効果のあるシアニジンが含まれています。
5~10月に市場に出回っていますが、莧菜は夏野菜なので、やはりこの時期に食べることをおすすめします。
――分かりました。
どのように調理すればいいんでしょう?
先生 軽く炒めたり、サッと茹でた後、余計な味付けをせず塩を軽く振るだけでOKです。
スープに入れてもいいですよ。
――お、調理が簡単なのもいいですね!
先生 この野菜は新芽の方が美味しいので、購入の際は大きいものよりも細くて小さいものを選ぶのがポイントです。
茎は硬いので、葉から10㌢くらいまでを料理に使いましょう。
美味しく食べて、夏の栄養補給をしてくださいね!
取材協力先/北京フラワー医療センター
~北京ジャピオン2013年7月22日号