中国では近年、マタニティやベビー産業の発展を受け児童モデルの需要が増し、業界が急激に発展しているという。
『北京晩報』によると現在北京では、児童モデルの1回の広告撮影またはファッションショー出演の報酬の相場は200元~500元程度。
保護者に話を聞くと、その多くが金銭のためや子どもをスターにするためではなく、子どもの適応能力を高めるための社会経験の一つとして捉えているとした。
一方、ある粉ミルクメーカーのマーケティング担当者によると、一部には月収が数千元~1万元を超える児童モデルもおり、こうした児童は幼稚園に通う代わりに芸事のレッスンに通い、芸能事務所を通じて定期的にモデル活動を行っているという。
これらの現象に対しある法律専門家は、同業界では児童モデルへの報酬金額や支払方法が明確でない、または児童の個人情報や肖像権の保護が徹底されていないケースもあることから、法律や行政機関の監督による児童の権利保護が必要であるとしている。
(5月28日)
~北京ジャピオン2013年6月3日号