乾燥、風邪の予防に菊花茶
――ゲホッ、ゲホッ! 先生、乾燥に加え、空気汚染でのどが痛いんです!
先生 そうですよね。
冬は暖房のせいで室内の乾燥も激しく、のどの痛みから風邪を引く人も多いんです。
また、辛い火鍋や羊肉を食べる機会も増えるので、さらに〝上火(のぼせ)〟しやすくなります。
そんなときに飲んでほしいのが、伝統的な漢方薬のひとつである「菊花茶」です。
――北京の人は、よく菊花茶を飲んでますね。
先生 はい。
私も仕事先や家で愛飲しています。
菊花茶は熱を冷まし、解毒・殺菌する作用がありますので、常飲していると風邪や熱が防げますよ。
また、ビタミンAを多く含んでいるため、眼精疲労にも効果があります。
仕事やプライベートでパソコンを長時間使用するという人は、ぜひ飲んでみてください。
――ちょっとクセがあって、飲みづらいという人もいますよね?
先生 その場合は、少量の「氷糖(ビンタン、氷砂糖)」や「クコ」を混ぜてみてください。
飲みやすくなりますよ。
――お茶は飲みすぎると酔うと聞いたことがあります。
本当ですか?
先生 いえいえ。
花茶には眠れなくなるなどの副作用もありませんので、安心して飲んでください。
リラックス効果もあるので、仕事の合間には菊花茶でひと息ついてくださいね。
取材協力/北京仁泰クリニック
~北京ジャピオン2013年12月23日号