カルシウムで歯と骨を丈夫に

 

――先生、今日は子どもの歯の健康について教えてください。

先生　「子どもの歯の健康的な発育のために、何を食べさせたらいいのか？」とよく聞かれますが、歯科医として、特定の食材をオススメすることはほとんどありません。
というのは、栄養バランスの取れた食事が身体全体のバランスのいい成長を促し、結果的にそれが歯の健康にもつながるからです。
その前提を踏まえた上で、敢えて１つ挙げるなら、牛乳です。

――牛乳は、カルシウム補給の代表選手ですね。

先生　はい。

牛乳からカルシウムを摂って、健康的で丈夫な歯と骨を作りましょう。

１日１杯が目安です。
朝に飲めばエネルギー補給になり、夜に飲めば質のよい睡眠につながります。
が、飲んだ後は必ず歯磨きを。牛乳には口の中の細菌が大好きな糖類が含まれています。
特に、乳幼児に哺乳瓶をくわえさせたまま、寝かしつけるのは止めましょう。
糖分が口の中に残った状態になり、歯を溶かしたり虫歯の原因になったりします。

――カルシウムの錠剤は、与えるべきですか？

先生　カルシウムの過剰摂取は、逆に成長を阻害することも。

小児科医師が必要と判断した場合以外は、必要ありません。
歯の健康は全身の健康のバロメーター。
大人も子どもも半年に１度の検診と、歯のクリーニングを習慣にしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

～北京・天津ジャピオン2014年10月6日号